2018年06月11日07:00
ディズニーランドの基礎知識1 「目指しているのは“映画の世界”」
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51548332.html

 ディズニーランド、デイズニーシー共に、「本物そっくり」と言う人がいるんですけど、
あそこの面白さは、そうじゃないんです。

 さっきの帆船についても、僕は「実物大」って言ったんですけど、正確には、
あれは8分の7くらいのサイズなんですね。わずかに小さいんです。

 なぜかというと“映画のセット”として作っているからなんですよ。
そして、これこそがディズニーの思想なんです。
まあ、この辺については来週辺りに詳しく話そうと思うんですけど。

 実は、ディズニーランドやデイズニーシーの根本にある思想は何かというと、
「本物を作ってその中に入り込もう」ではなくて、「ものすごいクオリティの映画のセットを作って、
その中で映画の主人公になった気持ちで遊ぼう」というものなんですね。

 だからこそ、ハリボテの建築がずらーっと並んでるわけなんですよ。

 実物大の必要がないんですよ。

 映画『タイタニック』で作られたタイタニック号というのも、実物の80%か90%くらいの縮尺だったと思うんですけども。
原寸大じゃなくて、あえてやや小さく作る方が実感が生まれるんです。

 そして、この「実感が生まれる」ということを、ディズニーでは重視している。
なので、実物よりもほんのちょっと小さいんですね。

 ウォルト・ディズニー自身も「一番大事なのは“縮尺”だ。
リアルに見えるかどうかは、とにかく縮尺で決まる」と言ってるんですね。
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