>>203
 『マスター・アンド・コマンダー』、これはラッセル・クロウが主演で、ピーター・ウィアー監督の映画なんだ。
 それで2003年の映画だから、もう15年ぐらい前の映画で、アカデミー賞の撮影賞と音響効果賞を取っているっていう割といい映画です。
 Amazonのプライムで無料になっていたから、俺は見れたんだけども。

 19世紀はじめのナポレオン戦争時代だから、実はカリブ海の海賊よりも100年ぐらい後なんだけども。
 イギリスの海軍の軍艦と、フランスの私略船(略奪OKって船)の戦いを描いた映画で、面白いです。
・・・
 ナポレオン戦争の時代っていう、つまりトラファルガー海戦の時代を紹介したのが、輪切り図鑑の『大帆船』っていう本です。

(大帆船)  http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/e/2/e220e163.png

 この本は2600円もするんだけども、本当に絶対にオススメです(笑)。
 岩波書店です。
 ナポレオン戦争時代の帆船がものすごく具体的で、『マスター・アンド・コマンダー』の資料としても抜群なんだけども。
 あまりに いいシーンがあるので、フリップにしてみたよ。
 輪切りで出てくる大帆船のシーンなんだけども、まずは手術のシーンね。

(手術のシーンね) http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/2/7/27d9f549.png

 「けがした足や腕を切りおとして、すばやく手当てをすれば感染症の危険が減る」
 「けがや手術よりも、感染症が原因で死ぬ人の方が多かった」

 そうなんだよ。
 基本的に帆船時代って、ケガしたら切り落としちゃうんだよね。
 すぐに。
 治そうとするんじゃなくて。

 なんでかっていうと、下手に治そうとすると感染症が広がると。
 で、船っていうのは、ケガで死ぬ人とか戦争で死ぬ人より、はるかに感染症で死ぬ人が多かったんだ。
 だから「感染症を防ぐために、ちょっとでもケガしたら切っちゃおう」っていう発想になっちゃうっていう。
 そんな恐ろしい事が、絵で描いてあるっていう(笑)。

 そう。
 よく海賊船で みんな義手・義足を付けてるじゃん。
 あれって、それが原因なんだよね。
 結局、ケガしたら すぐに切るから。

 それから食事中の人は申し訳ありません。
 「ビスケットにわく うじ虫」っていうのが描いてあるんですよね。

(船中でビスケットを食べる方法)  http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/b/e/be4215fe.png