岡田斗司夫プレミアムブロマガ「夢がなくて目標だけあるホリエモンと、目標がなくて夢だけがある岡田斗司夫」
2018/5/8 7:00
http://ch.nic ovideo.jp/okadatoshio-archive/blomaga/ar1490862

【岡田斗司夫の「自由よりも無責任な責任感」】

 (堀江貴文著『我が闘争』を読みながら)

 僕にとって、「自由」っていうのは、子供の頃から与えられた「当たり前」なんだ。
 ホリエモンと全然違うんだ。ホリエモンは、勝ち取らないと自由がなかったんだけど。

 僕はもう子供の頃から、自由なんていうのは、ふんだんに与えられてたから、もう当たり前なんだ。
なので、世界っていうのを知れば知るほど、「面白いな! 行ってみたいな!」というのは、全然考えないの。
 もう自分の家の自分の部屋が充分面白いからさ。イヤな言い方だけど(笑)。

 べつにそんな金持ちっていうわけじゃなかったんだよ。
 ただ生まれが、その、泣かされなかったから、泣いたりしたことがなかったからさ。
 自分がもう「居てもいい」っていうのが、物凄く当たり前のことに思ってるんだけども。
 なので、世界を知れば知るほど、どちらかっていうと「あぁ、これは何とかしなきゃな」っていう、
義務感のほうが強いんだよな。

 だから「貧困がある」って聞いたら、その貧困を利用して「あっ、こういうビジネスをやろう!」
っていうふうなホリエモン的な発想じゃなくて。

 「あっ! 貧困で困ってる人がいるのか。何とかしなきゃな」っていうような、
凄い無責任な、何か責任感っていうのかな(笑)。

 変な言葉だけども。
 無責任な責任感のほうがわいてくると。
 そこらへんがその、差なんですよね。