2018年04月23日07:00
悩みのるつぼ【いじめられた記憶とのつきあい方】
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51546967.html

<相談文>

20代の大学生女子です。いじめられていた記憶を時々思い出して辛くなります。

いじめを受けていたのは中学1年のときのことです。
隣席の男子から机を離され、休み時間になると、男子が誰かを突き飛ばし、
座っている私にぶつかると一様に「汚ねえ!」とはやし立て、
英語の暗唱で皆の前に立てば大爆笑されました。

担任は道徳の授業でいじめを取り上げたり、主犯たちからは離れた席になるよう
配慮してくれたりしましたが、ダメでした。

私は当時太っており、人見知りでほとんどしゃべらず友達はクラスに一人もいませんでした。
また勉学で見返そうという熱意もなく成績が良いわけでもありませんでした。
正直、もし自分がいじめの加害者なら、こういう子を狙ったであろうとすら思う人間でした。

いじめのことは誰にも打ち明けたことはありません。
世の中の壮絶ないじめに比べたら、自分の受けていることはいじめに入らないと考えていたからです。
また、部活には友人がおり、学校生活全てが辛いものではなかったからです。

現在は良い友人に恵まれ、幸せです。
しかし、時々あの頃のことを思い出すと、されたことへの悲しさと、本気で助けを求めなかった自分への情けなさで苦しくなります。
この苦しさとこの先どのように付き合うのがいいのでしょうか。
・・・
<回答文>
二段階に分けて答えます。

まず一段目。「アラームを解除しましょう」
あなたをいまだに苦しめる正体は、「またいつか、同じことが起きるかも」という無意識のアラーム音です。
無意識はまだ「非常事態宣言」を解いていないからです。
「思い出せ!油断するな!油断したらまた太っていじめられるぞ!」と毎晩アラーム音を鳴り響かせているんです。

でも、今のあなたは中学1年の頃より強い。
あの頃、なぜ誰かに助けを求められなかったのか、あんなに弱かったのか、自分でもわからなくなっているほどです。
おまけに、今は大学生。「クラスの友達」だけが自分の世界という中学生ではありません。
これから社会に出れば「仲良くしなければいけないクラスの友達」すらいません。

つまり以前よりずっと強くなったあなたは、もう同じ目にあうことはないんです。
どうか安心して、さっさとアラームを切っちゃってください。
「辛かったけど、もう同じ事は起きない」と自分に言い聞かせましょう。