>>79
 ディズニーにしてもMGMやユニバーサルにしても、著作権保護期間切れのパブリックドメインDVDは止められないので、
 おそらく中国での過去タイトルのリリース、リメイクについては止められないと思います。
 というか著作権の永久保有を認めていないことの根源の議論に戻ります。

 このあたりの流れを説明できないのであれば、いたずらに「中国悪い国」と煽るのは、本質を見誤るデマゴーグになると思うンですね。

 しっかりして、NHK。

 ただし、米国製や日本製のコンテンツが「ビジネス」においてまったく守られないかというと、そんなことはありません。

 円谷プロもバンダイも日本や中国における「商標権」はしっかりと押さえているからです。
 玩具もDVDも正規のタイトルを使うためには、商標権所有者と許諾契約を結ばなければ「商標権侵害」に問われます。
 商標権は原則、更新し続けることで永遠の権利です。シャネルとかグッチとかのブランドがそうですね。

 さて、パブリックドメイン化へのブレーキがひとつだけあります。

 それは「ウルトラマン」のデザインすなわち美術著作物の権利を法人(公表後五十年の保護)ではなく、
 創作者個人の権利(創作者の存命および死後五十年の保護)と認めることです。

 たとえば美術の成田亨さん(2002年死去)がもし美術の権利者だったとすれば、その権利は2052年まで保護されることになります。
 先行例としては、黒澤明監督の東宝社員時代の作品において「著名な個人であり個人の著作物と認められる」という仰天の判決がでて、
 パブリックドメインだと認識してDVDを出していた業者が著作権侵害に問われたことがありました。

 この保護方法を提案しようとして、随分前に円谷プロ関係の方にはお話しようとしたんですが、
 残念ながら諸事情あって出来ませんでした。(多分、もう手遅れ)

 映像美術創作者とスタジオとの権利調整のひとつの方法として、映像は公開後五十年(中国やアジア)、
 七十年(日本や欧米)の法人著作物とするけど、美術著作権(応用美術)については個人の著作権を認めた方が
 せっかく努力して創作したキャラクターライツを長く守れることになると思います。

 惜しかったのは、ユーエム社とのあれこれやってるうちに、円谷プロ自身が「中国でリメイクを製作」すれば良かったんです。
 ここから五十年の権利保護ができるのに。

 あとは、広州のスタジオをM&Aするか、ですね。
 いや、もうとっくにやってたりして。