2018年03月24日07:00
【岡田斗司夫アーカイブ】スティーヴン・キング作品のベスト3を紹介!
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51546050.html

 『ドクター・スリープ』っていうのはさっき言ったその『シャイニング』の話の続編でありながら、
前の『シャイニング』を救済するような構造っていうのをちゃんと持ってて、
キングって僕は正直言って『イット』からこっち、いわゆる僕一番好きなスティーヴン・キングって
『呪われた町』と『ペット・セマタリー』と、あと『ファイアスターター』かな、この3本なんですけども、
それ以降のキングっていうのは『クージョ』にしても『クリスティーン』にしても、
面白いは面白いんだけども、なんかなあっていうのがあって。

 で、後期キングの『トミーノッカーズ』とか、
あと『アンダー・ザ・ドーム』にしても、どうかなって思ってたんですけども。

 最近のキング、特にこの『ドクター・スリープ』と
その前のケネディ暗殺を阻止しに行くタイムスリップの話っていうのがあって、
これも上下2巻あって、タイムスリップとしては究極だと思う。

 人間が時間を飛び越えて、別の世界に行ったらどんな感覚するのかっていうの、
キングの文章力で書いたらすっごい面白いんですよね。

 『ジョジョ』みたいと思うのは当たり前で、『バオー来訪者』っていうのはほとんど
『ファイアスターター』のパクリですから、言っちゃっても大丈夫だと思う。

 パクリというのは変ですよね。『ファイアスターター』という上下2巻ある話っていうのを、
ジャンプマンガの少年ヒーローマンガとしてすごく短く上手く収めたものとして僕は解釈してるんですね。

 なので、キングは本当にあらゆる創作を目指すものが読んどくべきものだと思うので皆さん、読んでください。

 そう、荒木先生自体もキングのファンだっていうことは認めてるし、あと『ジョジョ』のマンガの中でも
『ファイアスターター』っていうのはどっか書いてあったと思うんですよね。
なので、本人ははっきりリスペクトしてるっていうふうに言ってると思います。

 翻訳で大丈夫です。キングの翻訳はものすごくレベル高いから翻訳で読んでみてください。

 さっきベスト3は何ですか? っていうふうに聞かれたので『呪われた町』、『呪われた町』すごいよ。