>>276
 大塚さんから「俺にもラナを描かせてくれよ!」って言われた時も、
「いや、大塚さんはラナを描いてはいけない。大塚さんはジムシィを描いてください」というふうに、
親友の頼みを断らなきゃいけなかったんです。

これ、大塚さんは、真剣に「ラナを描かせてくれ」って言ったんですけど、
宮崎駿は「ラナだけは俺が描く!」って言って描かせてくれなかったんですよね。

 こんなことがそこら中であったもんだから、どんどん友達が減っていって、宮崎駿はそれですごいヘコんだそうです。

 結果、まあ、やりたいことをやりきったというのもあるんですけど、『コナン』が終わった後で、
「もう監督なんてこりごりです。スタッフとして手伝わせてください!」
ということで、高畑勲の所に頭を下げて『赤毛のアン』の手伝いに行くんですね。

 しかし、単なる1スタッフとして働こうとしたんですけども、前にも話した通り、
現場に入った宮崎さんは、初日の内に隣の席に座っているアニメーターに「それは違う!」
と言って描き直したりして、エラいことになったそうなんですけど(笑)。
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この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』3月11日(#221)から一部抜粋してお届けしました。

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