>>536
秀吉は信長の暗殺に来たんだから、本当はここでまだ生きてる信長の頭を割って、トドメをさすべきなんです。
だけど、思わず手に持った刀を置いて、お茶を受け取ろうとします。
その瞬間に、信長の上半身と下半身がズルっと分かれてそのまま息絶えるんです。
秀吉はその信長の血でできたお茶をグッと飲み干すというようなシーンがあります。

本能寺の変がなぜ起こったのかは、いろんな人が語ってるんですけど、
この『へうげもの』の世界がやっぱり1番面白いですね。

「あらゆる人間とのギブ・アンド・テイクが1番いいんだけどもそれが出来ない場合はしょうがないから、
自分の都合のいい人間には与えて、逆に都合の悪い人間から全て奪ってた」という信長は、僕の言う4タイプで司令型です。

司令型だと考えると、この言い方もよくわかる。

「お前だけは」と信長の最期の言葉を聞いてしまった秀吉は、生涯信長のこの最期の茶席が忘れがたくて、ずーっと後を引いてしまうはずです。
そんな秀吉は注目型ですね。

司令型と注目型の関係というのが、めちゃくちゃよくわかるんですよ。

この漫画の中で描かれている信長と秀吉は、こういう関係になっています。

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この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』2月11日(#217)から一部抜粋してお届けしました。

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