2017年11月23日07:00
『シン・ゴジラ』の爽快感は俳優やプロデューサーのクリエイティブを許さない作り方から生まれている
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51542166.html

今回は、11月12日に『シン・ゴジラ』地上波初放送を記念して行われた実況放送からハイライトをお届けいたします。
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(本編時間0:00:00〜 映画冒頭)

 まずは、昔のゴジラシリーズと同じように、「東宝」のテロップが流れる。
 『キングコング対ゴジラ』あたりの、カラーになった頃から始まった、
オプティカル合成でやってる時代の東宝マークだね。
最近の東宝映画で、このマークをこんなに長い秒数で見せる作品は珍しいよね。

 そして、初代の『ゴジラ』と同じ、「東宝映画作品」という製作会社名を一枚看板で出して、
その後で「シン・ゴジラ」というタイトル。

 その後の映倫のマークは、どうやっても入れなきゃいけないものだから、ど真ん中に小さく入れるという。
これは、庵野の「映倫のマークを意地悪く入れる」という、いつものやつだよな(笑)。


 そして、タイトルがあけると、いきなりプレジャーボートのシーンから始まる。
 ああ、やっぱり展開が早いよね。
 漂流したボートの映像がまず流れて、そして「デッキに人はいません!」、
 「遺留物有り!」という台詞が続く。

 そして、いかにもこれを見てくださいという感じで映し出される、並べられた靴。
 これは「この靴の持ち主は自殺した」っていう印だね。
 なんでこんな位置に靴を並べてるのかというと、船の後ろの方にこれを並べちゃうと、
 船内にカメラが入った瞬間に、ネタがバレちゃうからだ。

 そして、次の瞬間、バーンと水蒸気が上がる。この辺から、
 「ある人が船から飛び降りて、そのおかげでゴジラが現れた」っていう因果関係が示されてる。
 で、また、すぐさまアクアトンネルの事故が起きる。

 すごいね。映画が始まってから、まだ2,3分だというのに、もう、ゴジラがドンと出てくる。
 本当にテンポがいいんだよ。あらゆる映画って、これくらいのテンポでなきゃダメだと思うんだけど。