2017年10月28日12:00
「ユーチューバーで食っていく方法と、ネット通販に勝てない僕ら」
2016年5月15日号ニコ生ゼミ テキスト全文公開
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51541277.html

岡田斗司夫プレミアムブロマガ「僕らは、どうやっても「安さ」に抵抗できない!」
https://goo.gl/wr9xx4

安さには勝てない「ウォルマート戦争」と「貧しくて乏しい社会」への変化

「質問です。東京生まれの東京育ちで、山手線の内側に住んでいます。
それでも大型スーパー、大型書店、友達の家の店が次々に潰れていきます。
『ネット通販さえあればいい』と割り切れない自分がいます。岡田さんの考えをお聞かせください」

 と、来ました。
 「ネット通販さえあればいい」と割り切れなくて、大型の書店、大型のスーパーや、
 友達の家が次々と潰れると。基本的には逆らえないんだよねぇ。
 
 これはアメリカでは15年とか20年ぐらい前に、ウォルマート戦争って呼ばれた現象なんだよ。
 アメリカでウォルマートって巨大スーパーがあるじゃん。
 それに関して、『ウォルマート戦争』っていうドキュメンタリーを、もう本当15年前に見たんだけども、
 その中でウォルマートというスーパーが店を出すと、地元の店が潰れていくと。
 その代わりウォルマートは、雇用というのを創出すると。

 物を安く売って、地元の店を潰す代わりに、潰れる店が100件あったとしても、そこで働いてる人は数100人でしょ?
 でもウォルマートは1000人規模の従業員を雇うので、結果的にその地方は活性化しますって言って、
 ウォルマートは色んな地方都市の市会議員を巻き込んだり、町長を巻き込んだり、金を渡したりしながら、
 結局、アメリカ中にウォルマートは増えるんだけども、その地方とか田舎町のショップは全部潰れる
 ということを繰り返してたんだよね。

 これで人々の暮らしが、逆に荒くなっていく。
 辛くなっていく。
 で、ウォルマートはすべての店がつぶれた時に、それまで凄い格安で、じつはウォルマートってさ、
 アメリカで開店して1年ぐらいは、近所の自転車屋さんが全部潰れるまでは、
 自転車を1台3,000円とか4,000円とかで売ってたんだよね。