>>61
ユーチューバーの人たちはどんなに評価が集まっても不安でしょうがない。
それを一度現金に落とさないと怖くてしょうがない。
賢い人は現金に落とさなくても平気なんです。
VALUに参加すること自体はいいも悪いもない。

でもそれをむりやり貨幣経済に落としちゃうと、評価経済のバカの構造になっちゃう。
炎上した人たちは「抜け穴」を見つけたことで、自分たちは賢いと思ったはずです。
でもその賢さは、評価経済がよくわからないから、つい貨幣経済に換えてしまった。
これ、僕は「新選組の悲劇」と呼んでます(笑)

幕末の新選組は、「侍に取り立ててもらえる」「何々藩に召し抱えてもらえるかも」
ということを夢見てあんなデスゲームを繰り返していたんですよね。
でもそうじゃないですよね。
社会が、武家社会から市民社会へ動くというのがよく見えてなかった。

評価型経済であるというのがわかっているなら、換金しなくてよかった。
換金すればするほど、ユーチューバーのような、
実ははっきりとした評価の上に乗っていない人は不利なんです。

評価と知名度はどう違うのか。
昔ベッキーの事件がありましたね。
あれは、ベッキーの知名度に対して、コアのファンはあまりに少なかった。

人気があって知名度があっても、その中にベッキーを評価している人は少なかった。
それに対してコアなファンがちゃんとある人は、何かスキャンダルがあっても
知名度との差が少ないからショックが少ない。

ユーチューバーは流行りの職業だから、一見ファンが多いように見える。
でも、登録者が何十万といても、その人たちは半年後別の人に移っているかもしれない。
つまり、ベッキーと同じなんです。

なので僕は評価型経済でなく、知名度経済という、もっとドブ板産業みたいなものだと見ています(笑)

いかがだったでしょうか。
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