2017年08月26日07:00
【捨てT】『ジョーズ』の怖さの本質はスピルバーグ監督の悪意にある
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51539414.html

『ジョーズ』がなぜそんなに怖かったのか。

『ジョーズ』で、サメに襲われる一人目は女子大生っぽい女の子。
一人で夜の海を泳いでいたら、下からサメが襲って来ていきなり下に引っ張られ、まず脚を食いちぎられる。
このサメに襲われるファーストシーンは、かなりショッキングに描かれている。

二人目は、海岸で遊んでいる男の子。
このシーンでも、脚が強調される。ビーチボートから出てパシャパシャしている男の子の脚が、
水中でゆっくりアップになっていき、次の瞬間、カメラが引くと、水面にガーッと赤い血が噴き出し、
男の子が襲われたことが観客にわかる。

三人目は漁師。船着き場で漁師が肉の塊に、すっごいでっかい釣り針みたいなものに刺して、海の中にどーんと投げ入れる。
見つめていると、その肉塊が食われたらしく、ザーッと浮き代わりにしているゴムタイヤが海面を動く。
漁師二人が「やった!」「やった!」と釣り上げようとしてるんだけど、すごい力で引っ張られて、船着き場が壊れだす。
慌てて2人が逃げるんだけど、焦った一人が海に落ちちゃう。

そうすると、向こうの方に持って行かれていたタイヤがダーッと手前に戻って来るのが見えるんだ。
そのタイヤが、ドンドンこちらに近づいて来る。
船着き場に残っている1人が助けようとするんだけど、海に落ちている方が焦って、壊れた船着き場に上がれない。
上がろう、上がろうとしてもがいて、もう一人が必死で引っ張って、間に合うか間に合うかというところで、
タイヤがもうここまで来ててさぁ。
最後にようやっとガーッとひっぱり上げられる。そのとき水面から足先が見えた時にさぁ、すっごく安心するんだよね。

次に映画の真ん中あたりで襲われるのが、ブロディ署長という主人公の次男。
4歳か5歳くらいの、まだちっちゃい子供なんだよ。
その子供が、安全なところでオモチャみたいなボートに乗ってるんだよ。
でも、安全と思われている場所までジョーズは来ていて、近くにいた監視員が食べられてしまって、
海が本当にもう血まみれで大惨事になっている。