2017年08月24日07:00
【岡田斗司夫ゼミ室通信】自分が作りたいものと売れるものを合致させるためには?
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51539412.html

今回は7月に東京で行われた公式オフ会より、参加者の質問を抜粋します。

【質問】

映画やアニメを作る時に、自分の理想とする難解な思想・独特のテーマを主題にすると、
一部の人しか見てくれないと思います。でも売れないと次が作れません。どうしたらいいでしょうか?


【岡田斗司夫の回答】

ひとつの作品の中で、頭いい部分と、頭悪い部分を混在させればいいんです。
例えばバットマンで『ダークナイト』という作品があります。
割と評価が高いんですね。あれ何かっていうと、頭いい部分もあるんですけど、「バットマン」なんです。所詮(笑)
所詮、コウモリの格好をしたムキムキの兄ちゃんが悪党をどつく話なんです(笑)

これが『ワイルド・スピード』だったら、筋肉ムキムキの兄ちゃん姉ちゃんが、車に乗ってるだけなんです。
それだけじゃ足りないから、南極から潜水艦が出てきて魚雷発進とか入れてるだけで(笑)
ひたすら頭の悪い、でもかっこいい映像を入れている。

作品の作り方としては、ベースとして頭の悪いものを作る。
でも、そこに頭のいい悪役を入れる。
これは富野由悠季さんがよくやっている方法ですね。