>>136
 だから、これ、改善策としてはね『おそ松さん』にすればよかったんだよ。
 もし仮に、おそ松さんの新作をこのまんまの設定でやったら、「キャラの少なさ」とか、「大仰なお話」とか、「魔法世界」とか、
「モブのキャラクターはみんな仮面みたいなのを付けていて表情が見えない」という要素が、全て長所に変換されちゃうんだよね。
 ジブリっぽい、ネチョネチョの液体表現とかも、「秘伝のタレを盗んできたような感じ」ではなく、
「よくぞパロディーをここまでの作画でやった!」ということで、みんな誉めるし。

 たぶんね、全く同じ話でも、メインキャラクターをおそ松さんにするだけで、ものすごい評価が上がったと思う。
 メアリ、おばさま、マダムというこの三人は、実は「魔法というものに対して、どのように生きていくのか?」という、
一人のキャラクターを3つに分裂させただけのキャラクターなんだけど。
これもね、おそ松、から松、ちょろ松とかに分けちゃえばよかったんだよね(笑)。
 途中で博士みたいなのが出てくるんだけど、その博士はもうデカパンでいいし、ピーターっていう恋人もチビ太でOK。
昔の美少女時代のおばさまはトト子ちゃんで大丈夫。
 本当にね、「メアリと魔女の花って、おそ松さんでやってたら世紀の大名作になったのに、もったいないことをしたなあ」というのが俺の感想なんだよね。

「イヤミは?」(コメント)
 イヤミの使いどころ、わりとなかったんだよ。俺も考えたんだけど。
・・・
 ところで、映画が始まったら「スタジオポノック第1回作品」って出るんだけどさ。ここで、
その隣に象徴的に“メアリの横顔のペンシル画”が出てくるんだよ。いわゆる、ジブリ作品でいうところのトトロの顔と同じなんだけど。
 俺、それ見て、もう「正気か!?」と思ったよ。だって、こんなことをしてしまったら、ここから先、
延々、ポノックが何を作ろうが、みんなメアリを思い出してしまうことになるじゃん。
 ジブリの場合、それまでに散々いろんな作品を当ててたから、あれがアリになったんだよ?
だけど、第一作目からそんなことして「大丈夫か!?」と。

 で、また、ラストのスタッフクレジットを見たらさ、ディズニーがちゃんと出資してるんだよね。
 「ディズニー大丈夫か!?」と。「ハヤオが帰ってきたから、もう資本はポノックから引き上げて、
ジブリに入れた方が良いんじゃないか!?」と(笑)。