0136おたく、名無しさん?
2017/08/16(水) 22:58:41.75なんかね、このメアリってさ、ジブリがなくなったあと、(正確には、まだなくなってないんだけど)スタジオ・ポノックというのが作られて、
「彼こそが宮崎駿の正当な後継者だ!」みたいな流れで紹介されてるじゃん。
でもね、そこでやってることって「本家の店が潰れたから、秘伝のタレだけを持ってきて、別の料理に塗ってみました」みたいな感じでさ。
「薄めすぎたカルピス」とか「秘伝のタレ」とか、例えが全部食い物になっちゃってもうしわけないんだけども(笑)。
俺、そんな感じがしちゃうんだよね。
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中身の話で言うとね、「登場するキャラが、まあ少ない」。
主人公のメアリと、彼女と一緒に住んでいるおばさまと、家政婦さんと、庭師。あと、彼氏みたいなやつ。
それと、メアリをさらうマダムという魔女と、その隣にいるドクター。この7人だけで、1時間40分の間、話を回すんだ。
途中で、メアリが間違われて魔法大学に入学するんだけどさ、その魔法大学にいるヤツらが、全員“お面”をつけてるんだよ。
だからといって、別に不気味なキャラクターというわけではなくて……みんなで学生食堂で飯食うシーンとかがあるんだけどさ(笑)。
つまり、単に「みんな表情がないだけ」なんだよね。
これ、どういうことかと言ったら、たぶん、「描きたくない」んだよね。「この7人以外の話を増やしたくない」というのが、もう丸わかりなの。
メアリが街におつかいに行くシーンでも、行った先の街に人の気配が全くなくって。
そこでピーターという彼氏みたいなヤツとすれ違うんだけど、「他に人がいない街でのすれ違い」なんだよな。
他にも、途中で「魔女のマダムとおばさまの間には実は因縁があって〜」みたいな話があるにも関わらず、
魔女が追いかけて来る時に、マダムと叔母様はエンカウントしないんだよね。久しぶりの再会のはずなのに。
もう、これはね「監督が人間嫌い」なんだよ。
手抜きとか、そんなんじゃないんだよ。作画なんて、ものすごい手間が掛かってるんだよ?
クライマックスの『ジュマンジ』みたいな感じで動物とかがワーッと溢れてくるシーンがあるし。
そういう作画の本流を見ていると、余計に、この監督の“病的な感じ”が浮き上がってくるんだよね。
「俺、人間嫌いですから!」っていうのが(笑)。
『思い出のマーニー』とか『借りぐらしのアリエッティ』を振り返ったら、やっとわかるんだよ。この監督、人間が嫌いなんだ。
マーニーとかアリエッティで感じていた、あの不思議な感じって、実はそれだったんだよね。
まあ、こういう不思議な感じは、あの作品の世界観の中だったから良かったんだけど。
じゃあこれが、いよいよ「ジブリのメインストリームを手掛けた同じ大物監督を使います!」って作品を作らせた時に、
この「監督の人間嫌い」というのがまともに出ちゃったんだよな。
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