>>857
「うっわ〜!完璧なニュース番組だよ!」って、すげえ笑ったんだ。

その翌週、一週間の楽しいホームステイを終えて、
僕はボルチモアのオタク・コンベンションの会場にいた。
もともと僕はそのイベントに招待されていたので渡米していたんだ。
でもせっかくアメリカに行くんだからオタコンだけでなくて、
サンフランシスコにも行こうと思ってトーレンの所に泊まっていたわけ。

オタコンの会場は、入口から巨大なディーラーズルームがど〜んとある。
ディーラーズルームと言うのは、アメリカのコミケ会場みたいなところね。

そのほんとに入口付近のブースに、いきなりこのTシャツ(LyingKing Tシャツ)
https://goo.gl/K1LjD9
がばーっと並んでたんだよ。

THE LYING KING(ウソつきキング)って。「mirror mirror me wall, created me after all ?
(鏡よ鏡よ鏡さん、僕を作ったのは、本当は誰なの?)」って鏡に聞いているという、めちゃめちゃ意地悪なTシャツ(笑)。
うわーって言ってたら、そこの売店の兄ちゃんが、サムアップして、
「いいだろう!」ってニヤって笑った。僕、嬉しくなっちゃって、これ買ってその場で着たんだよ。

それ着て会場で歩いていたら、もうそういうコンベンションだからさぁ、かなり多くの参加者が状況を知ってるんだよ。
みんな僕の着てるTシャツ指さしてゲラゲラ笑いながら、「それどこで買った?」「どこで買った?」ってきいてくる。
日本から来た人間にだよ。

僕は「あの入口のブースに売ってる、売ってる。」とか言って説明してたんだ。
そしたら、2日目になったらもうね、20人くらいが同じTシャツを着てるんだよ。
で、お互いに会場ですれ違う度に、サムアップ!サムアップ!(決めポーズ!)

そういう思い出があるTシャツです。

これはかなり着ちゃったからねぇ。
襟のところもぐだぐだになっているんだ。
実はBSマンガ夜話にもこれ着て出演したことがあるんだよ。
夏目房之介さんが大笑いして、大喜びしてくれた。

なんと天下のNHKでちゃんとこのTシャツがオンエアされたんだよ。
今だったらコンプライアンス問題とかで絶対にダメだったんだろうけど。

そんな思い出のあるTシャツだから捨てられません!
という話でした。
**************************************
この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』7月30日(#189)から一部抜粋してお届けしました。