>>321
 これは昔の舞台と映画の関係に似てると。

 舞台のほうが上で映画のほうが下だったから、この舞台役者さんが映画に出るっていうふうなことで格が上な気がしてきたんだけど。

 ところが、どんどんどんどん舞台っていうのがそんな上じゃなくなってきちゃった。
 今はもう歌舞伎役者が映画に出ても、映画に出たおかげでファンが増えて、歌舞伎のお客さんが来てくれるでしょうという。
 もうなんか本末転倒なことになってるよね。

 文芸の世界も同じで、又吉の『火花』っていうののおかげで、つまりお笑いタレントが書いた、
 お笑い芸人が書いた文学作品のおかげで、文学というものに目が向くようになった。
 もうこれ、関係者が自分で言ってることだよね。

 これによって、また芥川賞をみんなが見てくれるようになったらみたいなことを、もう目をキラキラさせて言ってるのが、
 ああ、もう芥川賞が終わりつつあるなっていうのを見てるんだけど。

 そうやって終わりつつあるところにこういう、流行ってるんだけど全く権威のない人が
 どんどんどんどん入ってくるという現象がこれからも見られるでしょ。

 だから、文芸がきただろ。
 次はたぶんクラッシック音楽とかだろうな。