腐った使徒30人は、まず、自分の後輩を二次オタに変えていった。だが、その後に
腐らせようとしたところで後輩に「センパーイ、そんなの好きなんスかぁ?
マジ先輩でも引きますわ(微笑)」と冷たくあしらわれたらしい。まだ私は同じ
学年の腐化に勤しんでいたので、みんなが私にすがりつくまで気づかなかった。
ただ、そんな状況になってしまったのも、元を辿れば私が原因だ。
だから私は二次オタ後輩およそ25人を図書室に集めた。そしてこう話した。

「君たちに話すのは、これからの人生において起きるかもしれないことである。
まず、私の仲間がBLつまりボーイズLOVEについて話した事について
なんだけど。不快な気持ちになるのは当然だと思う。これを好きになるのは
まだ君たちの段階ではきっと難しいだろう。拒絶してもらっても構わない。
だけど、これだけは言わせてほしい、覚えていてほしい。
君らが二次にはまっていくにつれて、絶対に直面すると思う壁がある。
それは、キャラクターどうしの関係だ。「なんでこいつらこんなに仲良いんだ?」
「なぜ、こんなにぶつかり会うんだ?」そう思ってくる。すると、そのキャラに
ついてもっと知りたくなってしまうんだ。そしたらもう腐のルートに入ったも
同然、どんどんそういう情報が入ってくる。まぁ、でも強い萌えの精神が
あればちょっとや、そっとじゃ腐ることはない。でも君たちを見ていると、
そんな強固な精神の持ち主はいないと見受けられる!
このままだと、間違いなく腐るぞ!なのに何だ、「マジ引きますわ」だって?
君たちも、こうなってしまうかもしれないんだぞ。それを、自分の価値感だけで
見極めるのはやめた方がいい。あとで絶対後悔するから…。
ゴメン、説教みたいになったかね?でも覚えていて欲しいんだ。
これから君らの先輩たちとそういう話をするから、興味がある子はのこってくれ。
私からは、これで終わりだ」

すると、全員がその場に残ってくれたんだ。そして、これからは腐化を実行する
のは私の役目となった。それで最終的に腐った使徒は90人以上となった。
そして私はこう呼ばれたのだ。

腐神(ふしん)と…。だが、これはまだ去年のことである