漏れが高二の時、近所に都会から裕福そうな家族が引越して来た。
新築の家からたまに見えるおとなしそうな女の人。
父親を見下ろすくらいの長身にポニーテールで切れ長の瞳。
夏休み明け、その新築の家の前を通り、学校へ向かう。
すると、玄関から一人の女性が出てきた。
背中には・・あれっ?
ランドセルが・・・
どれくらいの身長だったか?
自分の担任(男)よりも遥かに長身だ。
後ろから見た感じ、一般成人の男よりも頭一つ分は高い。
普通に歩いていると、みるみるうちに離されてしまう。
1km程歩いたところで信号待ちをしている彼女に追い付いた。
153cmの漏れは、ランドセルの上よりも低い位置に頭のてっぺんがある。
横に並んでみると、大人の女性にも劣らない胸の膨らみがあった。
すると彼女は、なっ、なんと漏れに向かって紙切れを差し出して来た。
「あのー、〇〇小学校はこの道でいいのですか?」
どうやら彼女は転校発登校らしい。
漏れの高校とすぐ近くなので小学校まで送ってあげる事にした。
その事がきっかけで時間が合うと一緒に通学した。