中部電力カーリング部

黄金時代には日本選手権4連覇(11-14)を果たした国内の強豪チームで、女子4強の1つです。
14年のソチ五輪出場が有力視されていましたが、13年に行われた日本代表決定戦で敗れたためソチ五輪出場を逃しました。
また、迎えた14/15シーズンでは市川、佐藤、藤澤と主力選手が一気に退団(引退)しました。
更に、東日本大震災の影響で電力会社への風当たりが強くなったこともあり、会社が部の活動規模を縮小したため一時は公式HPが閉鎖されるところまで追いやられてしまいました。
黄金時代から一転窮地に立たされましたが、清水・松村による若手選手の育成やJDリンドのサポートもあり、17年の日本選手権では涙の復活優勝を果たすなど、若手選手の台頭を印象付けていました。
カーリングファンの間では、守備を中心とした堅実なプレースタイルが定着していましたが、SC軽井沢で平昌五輪に出場した両角友佑がコーチに就任したことで攻撃的なカーリングを行うチームに一変しました。
これから海外での経験を更に積みたいチームですが、先の日本選手権では全勝優勝かつロコ・ソラーレをスウィープして今回の世界選手権代表を勝ち取りました。
チームの平均年齢も22.8才と非常に若いので、これからが期待されています。

リード…石郷岡葉純(22)
ツイッター芸人。名前は(いしごうおか・はすみ)と読みます。

セカンド(スキップ)…中嶋星奈(21)
カーリング歴僅か7年で代表チームのスキップを務めています(なお就任理由は「スイープが効かないから、余ったポジションに入った」)
見た目からはイメージできませんが、実は高3時に競技歴3年で出場した中部ブロック予選で中部電力を撃破し、日本選手権では富士急を破り予選を3位通過するという離れ業をやってのけています。趣味は駄菓子の爆買です。

サード…松村千秋(26)
元スキップ。
見えそうで見えない(無い袖は振れない)中電激動の時代を生き抜いた苦労人で強心臓。
父は元中電コーチで兄はコンサドーレ松村雄太。清水家とは家族ぐるみの付き合いで市川と佐藤は兄の同級生という、すっかりお馴染みになったカーリングの世界の狭さを象徴する選手です。

フォース(バイス)…北澤育恵(22)
スキップ経験者で速いショットと遅いショットの両方をこなし、かつスウィーピング力も高いというユーティリティープレイヤーです。最後にストーンを投げるのが好きなようです。

リザーブ…清水絵美(28)※18年に引退
唯一の中電オリジナルメンバーです。色々言われていますが、実はこの人がいなかったら中電復活はなかったと断言できるレベルの功労者です。清水徹郎、清水芳郎を兄弟に持つカーリング一家の出身です。