――14日の決勝ではUSAコールが起こるなど、まるで米国ホームのような雰囲気でした。
X GamesやUSオープンとなればその比ではないのでしょう。
アウェーとも言えるなかで戦い続けるのは大変ではないですか?

 スノーボードの大会はほとんど米国開催なので、
応援しているギャラリーは米国色が強くなることは仕方ないと思います。
 僕らは数少ない日本人のなかで、さらに数少ない選手。
よっぽど「こいつはすごいな」と認めてもらえる滑りをしないと、みんなと同じレベルの滑りをしても、
点数が全然出なかったりします。
特に初めて海外の試合に出る日本人選手は、すごい不利というか、平等ではない部分があると感じたり、
悔しい思いをすることがほとんどだと思います。

 ナメられている……じゃないですけど、どう思われているのか分からないですが、
人と同じ滑りをしても、そう見られちゃうだけなんで。
周りに興味を持たせるような、滑りもライフスタイルも「こいつは誰だ?」ってなるようにずば抜けていかないと、
海外で注目を浴びるのは難しいことだと思います。