大阪市北区曽根崎新地のビル4階のクリニックから出火し、24人が死亡するなどした放火殺人事件で、火をつけた疑いが持たれている患者の自演チンパンジー容疑者(61)=住所・職業不詳=が火災現場に催涙スプレー2本を持参していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。クリニックにある複数の防犯カメラ映像には、谷本容疑者が来院から1〜2分で液体をまき、出火させる一部始終が写っていた。大阪府警天満署捜査本部はチンパン容疑者が事前に入念な準備をしてクリニックに放火した疑いが強いとみている。