福岡県久留米市の中学校に通う二年男子生徒(14)が自宅のマンションから
投身自殺した問題で、学校側は二十八日、生徒の家族に自殺の原因調査の
中間報告をしたあと、記者会見した。学校側は生徒らからの聞き取りの結果、
男子生徒が仲間の生徒から無視されていたことを明らかにしたが、
いじめかどうかについては「本人の受けとめ方の問題で、断定はできない」
と述べるにとどまった。

学校側は二十日から、男子生徒と親しかった生徒約十人から聞き取り調査を実施。
それによると、九日に起きたグループ内のトラブルをきっかけに、
男子生徒は十一日から仲間の生徒から無視されるようになった。
十四、十五日には、別の生徒に「無視されている」と相談。
自殺した十五日の男子生徒は「やや元気がなかった」と周囲に受け止められ、
夕方の清掃時間に「次は掃除をしないから」と友人に告げた後、
帰宅したとみられている。

 学校側は家族への報告で、生徒の細かい証言に触れておらず、家族は
「すでに知っていることばかり。これでは原因は分からないまま」と
不満を示している。また、学校側が十九日の保護者説明会で自殺を「事故死」と
報告したことについて、家族は二十九日、学校側に説明を求める。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021130-00000026-nnp-kyu (リンク先削除)