<環境破壊を露骨にやってしまう中国大船団>


昨年10月に数百隻の中国船団が台湾の離島・馬祖に来た。
島民らは「見渡す限り、海が中国船で埋まっていた。怖かった」と口をそろえる。


海砂採取船や砂の運搬船に、漁船も交じっていた。
「水深二十数メートルの海域で行われる海砂採取で、エビやカニ、貝類、魚など砂地の生物が
巻き上げられる。それを食べる大型の魚も集まる。だから漁船が海砂採取船に寄ってくる」
海の生態系が中国船によって根こそぎ荒らされた。

台湾の林さんは「去年、浜ではエビ1匹取れなかった。もう漁も釣りもだめだ」と肩を落とす。
2月の旧正月頃に海砂採取船はほぼ消えたが、台湾の漁場の環境破壊は戻らない。