ノーベル賞メッカの大看板が泣いている 京大理学部「大量補欠」の屈辱 1988年サンデー毎日
http://usamimi.info/~linux/d/up/up0993.jpg
http://usamimi.info/~linux/d/up/up0994.jpg

何事もフタを開けてみなけりゃ分からない、とはよく言ったものである。
そのフタを開けて、いま、ちょっとした春愁の気分に襲われてるのが京大理学部。
入試合格者の入学手続きを締切ったら、なんと大量の定員割れ。

河合塾大阪校の副校長
「やはり驚きましたね。理学部はなんといっても京大の看板学部でしょ。今年から複数受験が可能になり、
東大に流れる受験生がいくら多いったって、他の学部ならいざ知らず、理学部でこんなに入学辞退者が出るとは予想外でしたね。」

東大との併願が予想される京大でも御多分に漏れず、定員2716人に対し、合格者4118人。水増し率、なんと51.6%である。
ちなみに東大が16.1%だからいかに京大の水増し率が高いかお分かりいただけると思う。
入学手続きの締切は3月25日で、この日までに2708人が手続きを済ませた。
学部別にみると理学部のマイナス61人を筆頭に、文学部マイナス10人、医学部マイナス8人など9学部中5学部で定員割れを引き起こしたのである。
京大全体の水増し率は多くても3割と思っていたら、それが5割でしょ。それでしかも多くの学部で定員割れなんて、もうメンツ丸潰れですね」(倉本副校長)

理学部の半数以上が入学辞退

問題の理学部を例にとると、合格者465人。入学手続きを取った受験生は230人だから、差し引き235人が入学辞退した勘定になる。

結局合格者の半分以上が入学辞退ことになり、その大半は東大理TUV、各大学の医学部、または医科大に流れたというのが予備校関係者の一致した見方である。