豊田西は、旧制中学といいながらも、実は進学校としての歴史は、
新設・管理教育校の五条・西春・旭野よりも浅く、新しい

愛知県立豊田西高校:「学習集団」としての意識確立を導入期指導の主眼に据える
https://berd.benesse.jp/berd/center/open/kou/view21/2005/02/01toku_13.html

【「大学を目指す集団」としての意識を喚起し、10数年で進学校に脱皮】

だが、「進学校」としての豊田西高校の歴史は必ずしも古いものではない。
実は、1980年頃までは、国公立大合格者は15名前後という水準にとどまっていたのである。
当時の状況を、3学年主任の近藤博靖先生は次のように振り返る。

「入学してくる生徒の学力レベルは、今と比べてそれほど低いわけではありませんでした。
しかし、学習指導の問題以上に、入ってきた生徒たちを、『大学進学を目指す集団』として
きちんと育てることができなかったために、実績が伸びなかったのです」