>>582 こういう言説は見た目は正しく見えるけれどもあくまでミクロの視点であって
マクロで教育政策を論じるさいにはナンセンスなんだよね。そもそも若者の就業は
欧州・アメリカ・韓国をみてもわかるように本来は非常に不利であって、即戦力に
ならない若者を雇用したがる企業などない。日本が例外的なのは4月一斉採用や
年功序列の倫理観があって若者に保護を与えて居るからに過ぎん。自由主義に放任
すれば若者など採用したがらないのは当たり前であって、それゆえ『しょうがなく』若者は
高等教育機関に殺到して、ちょっとでも有利な就業先を求めるに過ぎんのよ。ここで
重要なのは『未熟な若者の就業先』を提供できるように政策を打つことであって『馬鹿は
早いうちから進路を定めさせて職業訓練すべき』などと侮辱することではなく、非熟練
技術者である若者であっても採用されるような就業環境や労働職種を社会が用意する
ことであって、要は高卒やFラン卒であっても将来を計画するに足る生計を社会が
用意することにつきるのよ。これができないからといって若者を侮辱したり、職業訓練を
させようとしても、肝心の企業側はそのような労働者を需要しない(できない)のだから
しょうがないのだ。そのような状況で職業教育を押し付けられても学生生徒側は迷惑で
しかなく、なにしろ将来の金銭上の収入に関わることなのだから、白眼視して無視して
Fラン大に殺到する傾向自体は変わることが無かろう。