今年の浦高の進学実績の躍進は、今年の受験生世代が中学受験を回避した世代だから。
このグラフを見て欲しい。
https://azaburo.info/chugaku_juken/1366/

今年浪人で大学受験をした世代は、2012年に中学受験をした世代だが、2012年は全盛期に比べて中学受験者数が大幅に減っている。

リーマンショックの後、家計の悪化で、中学受験をやめる家庭が続出した。
その子らがどこに行ったかといえば、当然公立中学に行ったわけで、その後は公立高校に進んだ。
つまりリーマンショック後、本来なら中学受験をしていたであろう優秀層が、公立高校に流れてくるようになっていた。

グラフ見ると、その傾向は4年前から始まっていたんだが、その影響がついに今年、浦高の東大合格者数激増という目に見える形になって表れたというのが、浦高躍進の一番の理由だろう。

グラフによると、2015年までは中学受験率はまだまだ下がり続けていたので、浦高の躍進は今年だけでなく、少なくともあと3年、2022年までは東大合格者は40人を越え続けるだろう。
学校が京大、一橋、東工大志望の生徒を東大志望に誘導すれば、東大合格者50人台、ベスト10入りも夢ではないかもしれない。

問題はその後だ。
グラフによると、2016年以降はまた中学受験率が上昇に転じ、2019年は全盛期並みに復活しているので、今から6年後以降は、今度は一気に実績が没落する可能性がある。

今年から数年の躍進に奢ることなく、対策をして欲しいね。