「都立高校復権」の裏で「都立高校定員割れ」が意味すること
おおたとしまさ氏

>「低迷していた公立高校が奇跡の復活を遂げた」というようなストーリーの背景にはたいてい学区の拡大がある。
>東京都全体が1学区になるということは、約1300万人規模という巨大な人口が1学区になるということだ。人口規模から言えば、これは東北地方(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)と
>北陸地方(新潟・富山・石川・福井)をすべて合わせて1学区にしたのとほぼ等しい。
>巨大な学区から数限られたトップ校に学力トップ層が集まれば、その学校の大学進学実績が伸びることは容易に想像ができる。ただしその分、都立高校の中での序列化が進み、優勝劣敗がはっきりするという副作用がある。