2018年6月8日
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180608-OYTET50004/

 新潟市民病院(新潟市中央区)で2015〜16年度、医師ら職員91人の残業代計約1億800万円が未払いだったことが、病院の調査で分かった。医師らの自己申告と勤務実態に隔たりがあったためで、市は未払い分を支払う方針。

 同病院では16年1月、女性研修医(当時37歳)が過労で自殺。新潟労働基準監督署が労災認定し、17年6月に病院に是正勧告した際、時間外労働の実態を調査するよう指導していた。

 同病院によると、調査は17年8月から職員1197人を対象に実施。15〜16年度の勤務実態を聞き取り、電子カルテの入力状況なども確認した。その結果、勤務医を中心に91人が計約1万7400時間の時間外労働を申告していなかったことが判明。
未払い額は最大約600万円に上った人もいた。