仮に中高一貫教育システムは、公立中高コースに進んでいた場合よりも最終的な
偏差値を5上げてくれる魔法の夢の仕組みだったとしよう。
また、中入・高入併設校での偏差値の間に、中授偏差値+10=高受偏差値
(これはもちろん例であって、これ以外の数字でもよい。あるいはもっと一般的に
関数として一貫効果と中受・高受偏差値関係式を示してもいいが、結論は変わらないし、
何よりサロンがわからなくなると思うので、それはしない)

この場合、ある併設校の高受偏差値が60だったとすると、この学校に中学から
入学している生徒は、公立中高に行けば55の高校にしか行けなかった生徒が
中受偏差値50で入ってきていることになる。
この学校は偏差値60と評価されて分析される。

これとは別に、中受偏差値50の完全中高一貫校があったとする。この学校は
公立中高にいっていれば55でしかなかった生徒を60に仕上げているのだが、
偏差値の関係式から、偏差値60と評価されて分析される。

これとはまた別に、高校偏差値60の高校があったとする。この学校はそもそも
能力60の生徒の能力をそのまま発揮させており、偏差値60として評価され分析される。

そしてサロンのあげた論文群では、これらの偏差値と、それぞれの大学進学実績
の比較分析によって、中高一貫校が有利かどうかを判定している。