この学校の生徒には早慶は良くも悪くも知られてない、というのが正しいよ。だって私大向けの対応は余程のことがない限り一切なされないし、
それどころか、消極的ながらも私大受験を勧めず、その情報を指導部があまり流さないから。
ただ、やたら英語が難しく、大学によっては変な科目があるので対策がしんどそうという認識がうす〜くあり、
また、渡された河合塾の偏差値が載った冊子を読んで、難しそうだと思われているといった程度の知られ具合。
また、ラ・サールや久留米大附設と比べると、生徒の出身地がどうしても田舎に偏ってるし、
そもそも学校じたいが最果ての田舎にあるから、余計に都会で流通してる私大の情報はキャッチしにくい環境でもある。
このように、私大に関する情報が東京の進学校とかに比べると全然供給されていないということもあって、
逆にそこまで悪いイメージを持たれていないということが言える。
また、九大をはじめとする地帝を前期で受験する中位層は、第一志望に落ちてしまったら、
対策を何もしていない早慶に受かるのは到底無理だと思っていて(さっき書いた河合塾偏差値冊子効果によるところが大きい)、
ゆえに蔑視感情もあまりない。ここがネット上での早慶バッシングの風潮とは異なっていると思う。
一方、マーチや関関同立はセンター利用などで滑り止めにする人が多かったので、蔑視されていた。
このように、早慶については「悪いイメージ」がないからか、文系クラスでは、たまに学校の指導を無視して早慶を第一志望にする奴がでてくる。
東大一橋は無理そう、でも九大じゃ物足りない、都会にある良さげな私立大の方がマシでしょ、と考えるやつが稀にいるわけだ。
(私大専願ではない。原則として全員国公立を受けるので。)
そういう奴のことを馬鹿にする風潮は全然なかった。
とはいえ、やはり国公立を第一志望にする奴が圧倒的に多数であり、
その場合滑り止めとして遠く東京まで行く負担は計り知れないものがあるので、受験プランには入れない人が多かった。
東大や京大を受けた連中の第二志望先は、早慶ではなくて
後期の九大がメジャーだった。