お気に入りの絵本のページを音読する高田怜ちゃん=昨年12月8日
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小学1年で実用英語技能検定(英検)2級に合格した。埼玉県深谷市立上柴西小学校に通う高田怜ちゃん(7)。
英検2級は高校卒業程度の難易度だが、昨年7月に初挑戦で見事に受かった。怜ちゃんは「お父さんのように話せるようになりたい」と、準一級合格に向けて猛勉強中だ。

 怜ちゃんは、医師として研究留学した父親の護さん(39)とともに、2歳半から6歳まで米ノースカロライナ州で暮らした。
現地の子供たちと同じ幼稚園に通ったため、英語は勉強以上に、友達と遊ぶうちに自然と身についたという。

 英検2級の試験は1次(筆記、リスニング)と2次(スピーキング)がある。出題形式は読解や英作文、内容には時事問題も含まれ、小学1年には難しい内容だ。

 怜ちゃんが合格した秘訣は、お気に入りの絵本。米国の小学校低学年の子供たちによく読まれている児童書で、5歳のころから親しんだ。
勉強している感覚はなく、「絵がかわいくてストーリーが大好きだから」と繰り返し読んだ。その数は30冊を超える。

 昨年3月末に家族で帰国した後も、小学校に通いながら英語とのふれあいを続けている。
さいたま市大宮区の英会話スクールに母の渚さん(35)と毎週通い、さらに週2回30分ずつ、米国人教師とインターネット電話「スカイプ」で会話する。
アニメーション映画を見る際は渚さんが「英語でも見てみようよ」と声をかけている。

 今は準1級の合格に向けて勉強を進めている。文章がさらに難解になるため、本や映画を見ていても「これはどういう意味?」と両親に質問してくることが増えたという怜ちゃん。
「お父さんみたいに単語をいっぱい知っているようになりたい」と目を輝かせた。(飯嶋彩希)

配信2018.1.14 10:46
産経ニュース
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