すると会長夫妻が出迎えてくれた。
ようやく住居の方で、私たち家族と会長さん夫妻と新年の挨拶と近況報告をした。
私から「今年の教会の正月はなんでこんなに静かなんですか」と質問すると、
単に人が来ないということである。
さすがに元旦の祭典には近所の高齢の信者が多数集まってくれたが、
それ以降は誰も来ないということである。
一番驚いたのが、この教会には成人した子供が多くいるが、
娘さんたちは全て結婚して嫁ぎ、
息子さんたちは正月は嫁さんの実家へ帰っているとのことである。
そのために正月でも教会は静かであったのである。
私に話をしてくれた会長さんは、若い頃から道一条(天理教一筋)で行動的で、
縦の伝道にも熱心で若者たち(子供たち)にも厳しく説諭する姿が印象的であった。
しかし、今の会長さんを見る限り、
若者から“自然と”敬遠される寂しい姿しかなかった。
子供たちは誰も教会や天理教を嫌ってはいない。
しかし選択肢が増えた社会において、
若者の正月の優先順位に教会や天理教が上位に来ないだけのことであろう。