仲間が死んだのは、大教会青年を終えて、実家である「自教会」に戻って一年後の出来事だった。
享年30歳。
7〜8年間もこんな生活だったんだ。

ストレスを抱えたままの「御用」と「食って出して寝る」だけの毎日は監視されたロボットのようなものだ。
そのロボットが解放される。

ロボットが自我を取り戻し人間に戻っていくとき。
抑圧された苦しみが居場所をなくし表に現れる。
人間が人間であるために、その苦しみに答えを出さなくてはいけない。