熱心な若手信仰者から連絡を受けた。
彼はある地方の天理教の教会で生まれ、高校までを地元で過ごした。
高校は天理教の高校に入学し、その後天理教の専門学校に通い、
卒業後は天理教関連施設で数年を過ごした。
現在は地方の上級教会にて住み込みで奉仕している。
もちろん収入はほぼゼロである。
そもそも彼が私に連絡してきてくれたのは、私の見解に賛成でも反対でもなく、
過去に私が掲示板で投げかけた疑問に対して正しい知識を教えてくれたのである。
少し話を聞くと、非常に熱心な若手天理教人ということで、
反対に私が色々と逆質問したのである。
彼は私の主張に対して、概ね理解を示してくれたが
「自分にはどうすることもできない」
という痛切な嘆きを吐露した。
つまり、彼も思春期の頃には天理教に嫌気が差して天理教から離れたくなった。
しかし実家の教会の経済状況では天理教本部からスカラシップを貰って
天理の学校に行くしか選択肢はなかった。
スカラシップを貰ったために、卒業後も進路選択の自由はない
(スカラシップの申請は彼の意志ではない)。
卒業後は天理教関連施設で働くものの、
その後の社会で通用する知識や技術や経済力は身に付かなかった。