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朝日新聞デジタル 【探る 翠嵐改革】(中)全国の進学校から学び「復活」

翠嵐躍進の礎を築いた当時の校長は、創立100周年記念誌の中で、改革を進めた思いをこう記した。

 「教育による社会移動はすでに昔日の幻想であり、教育による階層再生産は事実であるにしても、せめて翠嵐はそうしたことへ風穴をあける存在でありたい」。
 家庭の経済的事由によらず、高い進学意欲を持つ生徒の希望をかなえる教育システムを作り上げることが、公立である翠嵐の改革のねらいだと説いた。

 進学指導担当の稲積清司総括教諭によると、経済的な事情から予備校に通わず、参考書や問題集は学校の一括購入品しか買わなくても、最難関レベルの国立大理系学部に進む生徒もいるという。
「いろんな家庭の子がいる。生まれてくる場は選べないのだから、誰でも進路選択の幅を保てるようにしたい」