1→2→3と進むところを1→3→7くらいの弛緩があるように感じる。
これでは松本復興大臣ではないが、ヨーロッパの人から
「夫婦の絆や信仰心が薄れていないわい」
と反問されてもおかしくはないだろうか。
社会学的にも看過できないほど強烈なethnocentrismである。
天理教は天理大学という素晴らしい外国語教育機関を置きながら異文化理解という
視点はないのだろうか。
私はヨーロッパ文化には全くの門外漢であるが、出来る限りフランス人の視点で
反論してみたい。
管見の及ぶ限り、フランスの婚外子や事実婚のピークは60〜70年代であり、
現代ではむしろ家族を大事にする傾向にある。
つまり筆者の論理でいう夫婦の絆も信仰心も薄れているのではなく、
むしろ濃くなっているのである。
引用先にもあるように、フランスではPaCS法という事実婚にも権利を付与する法律が
存在する。
法律が存在するということは、市民権を得ているということである。