全国の学校を研究するなど、翠嵐躍進の礎を築いた当時の校長は、
創立100周年記念誌の中で、改革を進めた思いをこう記した。

「教育による社会移動はすでに昔日の幻想であり、教育による階層再生産は事実であるにしても、
せめて翠嵐はそうしたことへ風穴をあける存在でありたい」。

家庭の経済的事由によらず、高い進学意欲を持つ生徒の希望をかなえる教育システムを作り上げることが、
公立である翠嵐の改革のねらいだと説いた。