次にこの天理教里親ブームの背景について、
天理教内部の視点から考察を述べたいと思います。
まず新興宗教である天理教という宗教団体の教義の大枠は「共助・共生」であります。
教団設立当初から、弱者(庶民)の貧・病・争の救済を目的として拡大してきました。
また全国にある天理教の教会は、
一般家庭よりも物理的に広く作られていることが多く、
天理教を営む家族以外も収容できる機能があります。
それらは教会でおこなわれる神事や行事など、
信者が教会に集まることが重視されるため、
そういった多人数が収容できる建築構造になっていると考えられます。