1988年4月。

しんくんだけが天理幼稚園に入園する。

その時、3ヶ月しか生まれが違わないのに学年が違う理不尽さに俺が大泣きしたらしい。

その話はある種、都市伝説として俺の親としんくんの親に聞き飽きるほど聞かされている。

小学校に入ると集団登校が始まる。

俺たち『親里14号館』組は最高に仲が良くて、学年なんかの垣根を越えて全員が親友みたいなもんだ。