0153実名攻撃大好きKITTY
2017/08/25(金) 14:48:35.12ID:mkATsTxF0嫌な予感がする。オレの頬に冷や汗が伝い、オレは顔を戻す。
腕を必死に振って走り、小さな水溜りを飛んで避け、大きな水溜りはスニーカーや靴下が濡れるのを構わず走る。
こうなりゃ、汚れる心配をしてる場合じゃねぇ。
カーゴパンツの裾がずぶ濡れだが気にしない。
獣道の脇では、樹の影や枝の上で紅い眼が蛍の光の様に幾つも光が点滅している。
まさか、さっきの遠吠えで仲間を呼んだんじゃないだろうな。
オレの悪い予感が的中するかのように、獣道の脇、樹の影からぞろぞろと狼の様な魔物が出てきた。
枝の上から飛び降りる魔物。
よく見ると数本の樹に、魔物か動物の爪痕があった。
どの魔物も涎を垂らし、オレに鋭い牙を向けて威嚇して吠えている。
腹が空いているのか、苛立ったように足を踏み鳴らし、今にも突進してきそうだ。