シナジョには負けない

中国側が闇夜にまぎれて尖閣に上陸すれば、先に武力行使するのは日本になる。
だが、憲法改正はもとより、限定的な安全保障法制の策定でさえ大騒ぎになった日本が
中国相手にいきなり実弾発射など無理に決まっている。

それより、平時のうちに島に部隊を配置して事前に侵攻を抑止する方策を
なぜ採用できないのか。
武力行使に比べれば、はるかに平和的で、かつ効果的ではないか。
それすらできていないのに、過激な武力行使など、政策の優先順位としても本末転倒だ。

中国は着々と海警法を施行し、武器の使用も、管轄する領土、領海での構造物撤去も可能にした。
薄皮を1枚ずつ剥がすように攻勢に出てきている。

いまの日本側の無防備状態は、むしろ中国に「どうぞ、いつでも侵攻してください」と
誘い水を送っているようなものだ。真空状態が戦いを誘発するのは、歴史の教訓だ。

平和愛好のポーズを続けながら、いざとなったら180度方針転換して奪回作戦などと
現実無視の建前論を振りかざすのは、もういい加減にすべきである。

スガも二階も非現実的な妄言の繰り返しをやめて、さっさと尖閣防衛を実行しろ。