数列・二次関数・ベクトルなどの分野は、数学の理解力に優れている生徒でさえ、複数回の反復練習を要する場合が大半。少数の反復練習で定着する生徒は極めてレア。
高3年の1年間を完全に受験対策に使えれば、難関大学受験には圧倒的に有利。さらに言えば高校2〜3年を受験対策に使えれば、2浪とも互角に戦えさらに有利。
先取りが甘いと、同レベルの学力を持つ生徒でも、現役合格を前提にすると、先取りできている生徒より1ランクか2ランク下の大学にしか入れない。
この差を埋めるためには「浪人」という選択肢が出てくるがそれはなるべく避けたい選択肢。

今述べたように難関大学を目指すのであれば先取りは有効。

しかし先取りできるレベルでない生徒が含まれているのが南高。中入生の下位層には先取りは負担だろう。
南高の弱みは学力差があるせいで、上位層は伸び悩み、下位層はついていけなくなっている。中学から下位層を作らないようにすべきだが、それを完全に防ぐのは難しい。
そうなれば習熟度別を行うしかない。またそうするのであれば進度も、上位クラスと下位クラスの間で大きく差が開いても良いと思う。
しかし南高は習熟度授業はやっていても進度も(教科によってはテストも)一緒。
それでは数熟度の意味がない。上位層はどんどん先に進むべき。
先取りをしなくとも高校では習熟度別で進度に差を出し、生徒のレベルに合わせて手厚くサポートすれば生徒みんなにとってメリットしかない。