私が「心定め」や「心を寄せる」ということに対して説明を求める。
それってどういう意味ですか、と。
しかしカイチョウさんの話からは「心」抜きで語られることはない。
「心」の用語説明をするのに「心」を使用するのは同語反復であり説明にならない。
経験的に大学1、2年生くらいはこういった思考ループから
自力で脱することはできない。
人間関係とは何かと問うても「人間関係とは人間の関係です」というのは
同語反復でしかない。
そこで私は「人間関係の説明をする場合は「人間」「関係」という言葉は
使用してはいけない」と(厳しく)指導するのである。
それを繰り返すと自身の思考の限界が分かり、光が見えてくるのである。
そのトレーニングは大学院生でも同じである。
意外に私たちは「分かっているつもり」で済ませることが多いのである。
大切なことは、説明ができることではなく、
自分が分かっていないことを説明しようとする志向性を持つことである。