優秀な人が医者や医学研究者になることは社会全体にとっても喜ばしいこと。
しかし、そこだけに人気が集中するのはやはり歪な状況と言えるだろう。
不正の糾弾を越えて単なる「公務員憎し」みたいな公務員バッシング、
無定見な司法改革による弁護士急増に伴う待遇の大幅悪化、
予算削減と諸々の失政による大学の疲弊など、
「高級官僚、弁護士、研究者」など、かつては勉強のできる高校生が目指していた職業が、
自然な世の中の流れというよりは、政策(の失敗)やマスコミの誘導で
人為的に魅力を減じられた結果、現在の医学部への人気一局集中がある気がする。
しかし、エリート層への攻撃が特に喝采を浴びる日本だから、次は医者がその対象になるかもしれない。
もしそうなれば、一体彼らはどこへ流れるのか、
事実、この板でも医者叩きのコピペが盛んに見られるようになってきており、
今後も予断を許さない状況が続きそうだ。