「子供さんが小さい時は何度か、顔を合わせましたよ。子煩悩でごく普通のご家庭に見えました。
英一郎さんは勉強がよくできて、駒場東邦に中学から行っていたと聞きました」と農水省時代の同
僚は話す。

 進学後も成績は優秀だったという英一郎さん。だが、中学2年生ころから、イジメが激しくなり、ク
ラスでは孤立していたという。そのイジメは壮絶だったと同級生はこう話す。

「筆箱で頭を叩かれたり、シャーペンで背中や手を刺されたり、塩を鼻に押し付けられたりされてい
た。やられても、ほとんどやり返すことはなかった。消しゴムを顔面にすごい勢いで投げつけられ、
目のあたりに命中したときはブチ切れて、体操服だったかな、振り回してクラスのヤツに飛びかか
ることがあった。けど、ケンカが弱いのですぐにボコボコにされていた。常にイジメの対象だったよ
うに思う。高校でもそんな感じでしたね」

 どうしてそこまでイジメられたのか。先の同級生はこう話す。

「確か、親を亡くしたばかりの同級生の前で父親が役人でえらいとか、言い出したことがあった。社
交性がない、空気が読めないというのかな。クラスでいろいろ雑談していても、英一郎さんがくると、
みんな散らばってしまうって感じだった。大学に進学したものの、中退したと聞いた。卒業後はまっ
たく知らない。ただ、今回の事件で思い出すのは、英一郎さんは確かにゲームには詳しかった。
その頃はファミコンの時代で、すごく上手でハマっていた。あと人気キャラのイラストもうまかった。
母親に大事にしていたプラモデルを、勉強しないからと壊されて家で大暴れしたという話はけっこう
知られていた。その頃から、学校のイジメのうっぷんを家庭内暴力で晴らしていたのかもしれません」
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