【永田町・霞が関インサイド】財務省で異変、東京の有名私立進学高校卒ゼロ


財務省(香川俊介事務次官・1979年旧大蔵省入省)は、中央省庁で圧倒的パワーを持ち、「省庁の中の省庁」と言われてきた。

その財務省でちょっとした「変事」があった。

それは、2015年度総合職新規採用者23人に関することである。

国家公務員総合職試験合格者551人のトップ、つまり財務省入省23人中の一番は九州大学法学部卒業生。東京大学法学部卒業生ではなかったのだ。霞が関では初めての快挙である。

それだけではない。23人の出身高校を見ると、東京の有名私立進学校卒業生がゼロなのだ。

今年春の東京大学合格者ランキングでも分かることだが、184人の開成高校、88人の麻布高校、82人の駒場東邦高校がベスト3である。

この“御三家”からの財務省採用者が皆無ということはかつてなかったことだ。「霞が関の異変」と言っていい。

ただし、名門私立進学校として有名なラ・サール高校(鹿児島)卒業生が2人いる。

出身高校で言えば、地方の県立高校(それも県庁所在地ではない高校が過半)卒業生が多いこともまた本年採用者の特色である。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150428/plt1504281140001-n1.htm