恥ずかしい母校→進学校へ 須磨学園、3代目の大改革
須磨学園の西泰子理事長に聞く
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定員割れが続き、「勉強できない子がいく学校」と評する人までいた状態から、20年で兵庫県有数の進学校に変身した学校がある。
神戸市の須磨学園だ。「塾いらず」とされる面倒見のよさと、ビジネスマネジメントの手法を取り入れた指導で生徒のやる気を
引き出す。創立者の孫であり、改革をリードしてきた西泰子理事長は「すべては教師のモチベーション次第」と言い切る。

共学にしてから20年、この間の須磨学園の進学実績の伸びは目覚ましい。定員の半分ほどしか生徒が集まらなかった学校だった
のに、現在は国公立大学や医歯薬系学部、早稲田大学や慶応義塾大学など難関私立大への進学も定着した。19年度入試では、
東京大学に4人、京都大学に24人、医学部医学科に56人が合格した。

10年ほど前、一人の女子生徒が西氏にこう言ったという。「先生、私の偏差値は6年間で35も伸びたんです」。見るからに頭が
切れるというタイプでもなかったが、毎日のように9時学に残って6年間がんばった。この生徒は難関国立大学の医学部医学科に
進学したという。