>>362
名大、阪大、北大は七帝のうち明治期創設の東大、京大、東北大、九大と違い、
法、文、経など文系の講座は旧制高校昇格、合併部分以外は無し、理系のみの学部と大学院

東大が文学部の教育学科から純粋に教育学系の学者養成、文部官僚養成、教育官僚スペシャリスト養成の教育学部を戦後新設したのに
倣って新設したのが名大附属中高。
県立の中等教育学校が太平洋戦争末期に専門学校に昇格し、戦後大学に昇格したのは愛知教育大として、東京学芸大、京都教育大、宮城教育大、福岡教育大、大阪教育大、北海道教育大みたいに
帝國大學の後身の教育学部に編入せずに排除。
信大教育学部みたいに全国の都道府県に県立等で設置された尋常師範は義務教育の教員を小学校出てすぐ養成する中等教育学校だったので附属中までしか設置しないのが原則だが、都市部では附属高も。

東大の場合は、教育学部が戦後の文学部から派生した新設でも附属中、高は
旧制東京高等学校(7年生の旧制高校の1つ、旧制中学=尋常部=5年制と旧制高校=高等部=3年制を旧制中学4年修了で繋ぐエリート一貫校)をそのままの中野の弥生町キャンパスで引き継いだ伝統校。但し
双子の研究を主題にしていることから筑附や学附のような進学校としての目立った面は無い。
旧制高校合併部分では有名なのが駒場キャンパスの旧制第一高等学校をリベラルアーツ拠点の教養学部として教養課程の教養部ではなく専門課程に独立させた部分。大隅さんのように本郷キャンパスの旧帝大に進学せずに
駒場だけで大学院まで進学してノーベル生理学、医学賞まで取った人物を輩出。
今では本郷キャンパスの理学部数学科だけ本郷の理学部一号館から完全独立して駒場に移転。数学科の上の理学系の大学院も独立して数理科学研究科になり駒場寮跡地にかけて独立した建物になっている。

旧制高校併合部分の一高、東高部分に続く3つ目は旧制浦和高等学校で、これは埼玉大とシェアして存続しているからややこしい。六本木の生産技術研究所が国立新美術館と政策研究大学院大学キャンパスになり、後者が東大ではなくて
埼玉大に継承されている複雑な理由もそこにある。なお埼玉大理学部→東大大学院でノーベル物理学賞受賞したあの人も勤務先と大学院は東大で、学部が埼玉大だからどちらもOBに数えているが旧制高校からの存続のスパンで考えれば、結局は同じ。